シェアサイクルで「ながら」運動 通勤時間を健康習慣に変える方法
通勤時間を有効活用 シェアサイクルで始める「ながら」運動
日々の仕事に追われ、運動するまとまった時間を確保することが難しいと感じている方は少なくないでしょう。健康を意識しつつも、ジムに通う時間やジョギングをする体力的な余裕がない。そんな方にとって、通勤時間や日常の移動を健康づくりに繋げる「ながら」運動は魅力的な選択肢となります。
ここで注目したいのが、近年普及が進んでいるシェアサイクルです。シェアサイクルは、街中の至る所に設置されたステーションで自転車を借り、好きなステーションで返却できる便利なサービスです。この手軽さが、運動習慣がない方でも無理なく「ながら」運動を始めるための鍵となります。
シェアサイクルがもたらす健康効果
シェアサイクルを利用した移動は、手軽でありながら様々な健康効果が期待できます。
運動不足の解消と有酸素運動効果
シェアサイクルによる移動は、立派な有酸素運動です。1日15分程度の利用でも、継続することで運動不足の解消に繋がります。心拍数が適度に上がり、呼吸器系の機能向上や血行促進効果が見込めます。特に坂道や少し距離のある移動では、より運動強度を高めることも可能です。
消費カロリーの目安
自転車に乗る際の消費カロリーは、速度や体重、勾配などによって異なりますが、一般的にウォーキングよりも効率的にカロリーを消費できるとされています。例えば、体重60kgの方が時速15km程度の比較的ゆったりとした速度で30分間自転車に乗った場合、およそ150〜200kcal程度の消費が見込めます。毎日の通勤の一部を置き換えるだけでも、塵も積もれば山となります。
気分転換とメンタルヘルスへの影響
外の空気を吸いながら体を動かすことは、ストレス軽減や気分転換にも効果的です。通勤時の満員電車から解放され、風を感じながら移動することで、心身のリフレッシュに繋がる可能性があります。
日常でシェアサイクルを「ながら」運動として活用する方法
通勤や買い物のついでに、どのようにシェアサイクルを活用できるのでしょうか。具体的な活用法をご紹介します。
通勤ルートの一部に組み込む
自宅から最寄りの駅まで、あるいは駅から会社までの道のりをシェアサイクルに置き換えてみましょう。片道15分〜20分程度の距離でも、毎日続けることで適度な運動習慣になります。また、駅前の混雑を避けられる場合もあります。
帰宅時の寄り道に利用する
仕事帰りに少し遠回りをして、普段行かないお店に立ち寄ったり、公園の脇を通ってみたりするのも良いでしょう。目的地の途中でシェアサイクルを利用することで、移動そのものが運動機会となります。
短距離移動や買い物の際に活用する
「歩くには少し遠いけれど、電車に乗るほどでもない」といった距離の移動にシェアサイクルを利用します。例えば、ランチタイムに少し離れたお店に行く、駅から自宅まで食料品を買いながら帰るといった場面で活用できます。荷物が増えても、電動アシスト付き自転車を選べば負担を軽減できます。
運動習慣がない方が無理なく始めるためのヒント
「運動は苦手」「体力に自信がない」という方でも、シェアサイクルなら比較的容易に始められます。
短い時間・短い距離から試す
最初から長距離を走る必要はありません。まずは自宅や会社の最寄りのステーションから、一つ先のステーションまでなど、5分〜10分程度の短い時間から始めてみましょう。慣れてきたら徐々に距離を伸ばしていきます。
電動アシスト付き自転車を選ぶ
多くのシェアサイクルサービスでは電動アシスト付き自転車が利用できます。坂道も楽に進めるため、運動強度を自分で調整しやすく、体力に自信がない方やスーツ姿でも無理なく利用できます。
天候や体調に合わせて柔軟に利用する
雨の日や体調がすぐれない日は、無理せず公共交通機関を利用しましょう。シェアサイクルは必要な時に必要なだけ利用できるため、ライフスタイルやその日の状況に合わせて柔軟に取り入れることができます。
健康と環境、両方に良い影響を
シェアサイクルを利用することは、ご自身の健康に良い影響を与えるだけでなく、環境負荷の低減にも貢献します。自動車移動の一部を自転車に置き換えることで、CO2排出量の削減に繋がります。手軽な移動手段を選ぶことが、巡り巡って地球環境を守る一助となるのです。
まとめ
シェアサイクルは、運動不足を感じる会社員の方にとって、通勤時間や日常の移動を健康づくりに繋げる有効なツールとなり得ます。短い時間でも継続すれば運動不足の解消や気分転換になり、無理なく「ながら」運動を習慣化できます。電動アシスト付きを選んだり、短い距離から始めたりと、ご自身のペースで取り組むことが可能です。
日々の生活にシェアサイクルを上手に取り入れ、健康的な毎日とエコな移動を実現してみてはいかがでしょうか。